イルカ救出大作戦 in 石垣島
午後4時38分。
「名蔵湾でイルカが座礁しているらしい」という一報がイルカクジラ救援プロジェクトの安田さんから入ってきた。
急いでマスクやフィンなどを用意して車を走らせた。
途中、工事のため行き止まりになり、迂回しないといけなかった。
急いでいる時に限ってこういうことが起こる。
到着するとすでに大勢のギャラリーが群れていた。
イルカは岸の際まで寄ってきていたがとりあえず自力で泳いでいるし呼吸も安定していた。
子供もいっぱい集まってきていたがその中で長い目の枝をイルカに向けて突っつこうとしている子供がいた。
すぐ近くに親がいるはずだがどうしてそのような行為を止めようとしないのだ。
信じられん。
とりあえずそれほど弱っているようでも無く、しかし左回りにしか泳いでないという状況だった。
少ししてイルカクジラ救援プロジェクトの安田さんが到着。
心配なことは干潮になると名蔵湾一面が干潟になるのでそれまでに沖に誘導しないと完全に座礁してしまうこと。
時間的に日暮れが近いことだった。
が、しかし、しばらくすると石垣市の消防がボートを用意して駆けつけてくれたので助かった。
安田さんが消防員と一緒にボートでイルカを沖まで連れてき無事イルカを放してやることができた。
あとはイルカが沖に向って泳いで行ってくれることを祈るしかなかった。